ロシア・ソ連

2009年2月17日 (火)

北方領土で一発大逆転はあるのか?

月曜日は非常に忙しく、ブログを書いている余裕がありませんでした。

例の方からトラックバックを頂いているようですが、この件も近いうちに書こうと考えています。

さて、麻生内閣の支持率が下げ止まらないようですが、麻生自民党が次期衆院選で一発大逆転勝利する可能性はあるのでしょうか?

残念ながら現状ではなかなか難しいと予想されますが、北方領土が返還されれば一発大逆転も可能なのではないでしょうか。

対ロ外交で反転狙う=麻生首相、18日にサハリン訪問
http://jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009021400248

麻生太郎首相は18日にロシア極東のサハリン(樺太)を訪れ、メドベージェフ大統領と会談する。サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の稼働式典への招待に応じたもので、日帰りながら日本の首相の訪問は戦後初めて。郵政民営化をめぐる自らの発言が小泉純一郎元首相に痛烈に批判されるなど、求心力低下が目立つ首相。外交で存在感をアピールし、国内での失地回復につなげたいとの思惑ものぞく


 「メドベージェフ大統領は、領土問題の解決に向けた強い意欲を表明している」。首相は7日の北方領土返還要求全国大会で、わざわざ大統領の名前に言及して領土問題進展への決意を強調した。同大統領とは昨年11月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)が開かれたペルーで会談しており、外務省幹部の1人は「25歳も年齢差があるのに、2人は不思議とウマが合う」と評する。

サハリンは日本領だったが、第2次世界大戦の終了直前に旧ソ連軍が侵攻。サンフランシスコ講和条約で日本が領有権を放棄したが、旧ソ連が条約に不参加だったため、「帰属未確定」というのが日本の立場。このため、政府内には「ロシア側は『われわれの領土に来た』ということを見せたいだけ」との警戒感もあった。

にもかかわらず、首相がサハリンに足を踏み入れることにしたのは、原油価格の急落などでロシアの国内経済が低迷している今こそ、領土問題を含む日ロ関係を前進させる好機と期待したためだ。「極東開発での日本の投資や経済協力がロシアにとって相対的に重みを増している」との指摘もある。

ただ、1月には北方4島住民に支援物資を届けようとした外務省職員らがロシア側から出入国カードの提出を一方的に求められ、上陸を断念する「事件」が発生した。日本の「主権」が絡む問題だけに、首相にとっては国内の厳しい視線を意識しながらの訪ロとなりそうだ。(了)

2009/02/14-15:15

まず言っておきたいのは、曲がりなりにも時事通信社は日本の通信社なのですから、「サハリン」などという言葉は使うべきではありません。

最初にこのニュースを聞いたとき、日本の首相が樺太でロシアの大統領と会談をしてしまうと、領土問題についてのロシアの立場を認めてしまうことになってしまわないかと心配しました。

しかし、それくらいのことは麻生首相も十分に理解しているでしょうから、それでも樺太で会談をするということは、領土問題で何らかの進展があることが既に合意されているからではないでしょうか。

北方領土が返ってくるというようなことを書いているブロガーもいるようですが、もしも四島一括返還で合意することができたら、麻生首相の支持率も一気に回復して、衆院選での一発大逆転勝利もありそうですね。

麻生内閣の支持率が低迷しているのは、未曽有の経済危機に突入したのに、そこから抜け出すための指導力や決断力に欠けていると(マスゴミの悪宣伝もあって)国民に思われているからでしょう。

そこで、一気に領土問題を解決することができたら、「麻生首相って本当は指導力があるじゃない!」「ならこの経済危機も麻生首相なら乗り越えれれる!」みたいな雰囲気が出てくることでしょう。

そうなれば民主党に傾いていた流れを変えることもできそうです。

しかし、ロシアのような強欲な国が領土を返還するのか疑問が残るのですが、今のロシアの経済状況を考えれば、そういうことがないとも言い切れませんね。

例えば、ロシアはあの広大なアラスカを1867年にアメリカに売り払ってしまいましたが、それはクリミア戦争で経済が疲弊してカネが欲しかったからです。

資源大国ロシアはつい最近までは経済が絶好調でしたが、今では資源価格の暴落によって急激に経済が悪化しており、ロシアの金融機関や民間企業はデフォルトしそうになっています。

ロシア、民間債務の繰り延べ要請へ 外国銀と交渉、最大36兆円
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090210AT2M0903E09022009.html

【モスクワ=坂井光】ロシアが民間債務の返済繰り延べ交渉を、欧州をはじめとする外国銀行に要請することが9日、明らかになった。銀行業界幹部によると、対象となるのは最大4000億ドル(約36兆円)。既に繰り延べの案を政府に提出した。交渉を始めることについては一部外国銀行の賛同を得ているという。金融危機で民間債務の繰り延べを政府として要請するのは初めて。

 ロシア地域銀行協会のアクサコフ会長が日本経済新聞に明らかにした。ロシアでは、金融危機の影響で資本流出が加速。対外債務支払い能力が低下する金融機関や民間企業が急増していることから、繰り延べ交渉を一括して進める構想が浮上した。(09:46)

いくらスッポンのように一度領土にくらいついたら離さないロシアであっても、カネがなくなったらそれまでですからね。

心配なのは、外務官僚がお人よしの日本人っぷりを発揮して、「ロシアも大変なのだから…」などといって弱気な姿勢を示したりはしないか、という点です。

例えば、「領土問題の存在を認める」みたいな発言を引き出すだけで終わりにしては意味がないのです。

外交なんて、相手が弱ったところでたたみかけるものでしょう。

いまロシアは傷ついていますが、世界にカネを出せるのは日本くらいしかありません。

日本の立場は非常に有利なのですから、強気の態度で、「カネが欲しけりゃ北方領土を返せ!」というべきでしょう。

それに、資源というのは使えば減っていき価格が高騰するものですから、今は下がっていてもいつかは上がるものです。

そのときにはロシア経済は復活するでしょうから、このチャンスを逃してはならないはずです。

麻生首相がどのようなお土産を持って帰ってくるのか楽しみですが、期待しすぎて結果が悪いとなんですから、まあ静かに見守りたいです。

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2008年8月28日 (木)

ショスタコーヴィチは泣いている

ロシアはグルジアから南オセチアをもぎ取るようです。

露大統領、南オセチアとアブハジアの独立承認
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080826-OYT1T00620.htm

 【モスクワ=緒方賢一】ロシアのメドベージェフ大統領は26日、南オセチア自治州とアブハジア自治共和国のグルジアからの独立を承認した。


 ロシアが南オセチア自治州への軍事介入に続きグルジアの領土保全を否定したことで、同国を支持する北大西洋条約機構(NATO)とロシアの亀裂はさらに深まることになる。

 メドベージェフ大統領は同日、テレビ演説し、「住民の自由な意思を尊重し南オセチアとアブハジアの独立を承認した。承認は困難な決断だった」などと述べた。大統領は国際社会に両地域の独立を承認するよう呼びかけた。大統領の発表を受け、ロシア政府は両地域との外交関係樹立や軍事協力の準備に着手した。

 これに対し、グルジアのサアカシビリ大統領は同日、「完全な違法行為だ」と激しく非難。ロマヤ国家安全保障会議書記も、「独立承認はグルジアとロシアの最終的な関係断絶を意味し、グルジア領土を併合しようとする行動だ」と述べた。

20088270152  読売新聞)

これが国際社会の現実です。力のない国なんて、一方的に領土を奪われて、何もできない…。それが嫌ならば力を持つしかないのです。

しかし、まあロシアの指揮者、ゲルギエフ(ただし、記事にも書いてあるとおり、オセット人です)にも失望しましたね。

ゲルギエフ氏、戦禍訴えコンサート 南オセチア州都で
http://www.asahi.com/international/update/0823/TKY200808230067.html

【モスクワ=大野正美】ロシアとグルジアの軍事衝突の最初の舞台となった南オセチア自治州の州都ツヒンバリで21日、ロシアの著名な指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏(55)が戦禍の大きさを訴えるコンサートを開いた。


 同氏は南オセチアの主要民族であるオセット人で、北にあるロシア北オセチア共和国で子ども時代を過ごした。ロシアの軍事行動を支持する立場から演奏前のあいさつで「(グルジア側の攻撃で)南オセチアでは2千人が死んだ。偉大なロシアの助けがなければ、犠牲はもっと多かっただろう」と強調した。

 会場は攻撃で大破した州議会ビル前の広場。クレムリンの支援でロシア国内にも生中継され、「戦勝」をロシア国民に印象づける催しにもなった。

 同氏が芸術総監督を務めるサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場のオーケストラも全員が黒の衣装。チャイコフスキーの交響曲6番「悲愴(ひそう)」、ショスタコービチの交響曲7番などを奏でると、約5千人の住民らから長い拍手が続いた。

 もっとも同氏のあげる死者数「2千人」に対し、ロシア検察付属捜査委員会は20日までに確認された死者数を133人としている。

ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」は、ナチスに包囲されたレニングラードで作曲された戦争をテーマにした曲です。

だからこの曲はスターリンのプロパガンダ曲と揶揄されたこともありますが、ショスタコーヴィチの本心は、スターリンに破壊され、ナチスに包囲されたレニングラードをテーマにすることだったようです(ただし、異説あり)。

つまり、ショスタコーヴィチは、スターリン独裁下のソ連において、ナチスに包囲されつつも、ナチスだけでなくスターリンにも異を唱えた立派な作曲家なのです。

だから、小生はゲルギエフに言わなければなりません。

包囲しているのはお前らの方だろ!

ロシアの体制に組み込まれた犬が、ショスタコーヴィチの交響曲第7番なんか演奏するなよ!

もうゲルギエフなんか聴いてやらないからな!

日本にも二度と来るな!

アサヒもそういうことをきちんと書けよなぁ。お前らが普段言っている平和っていったい何なんだよ!

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2008年7月 1日 (火)

福田は北方領土も他人事ですか?

福田はサミットで北方領土問題を議題にしないことを決めたようです。

首相、北方領土を“封印” 好機を放棄 サミット全体会議
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080630/plc0806300127000-n1.htm


福田康夫首相は7月7日に開幕する主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の全体会議で、北方領土問題を議題としないことを決めた。今回のサミットは旧ソ連時代を含めて、現職のロシア首脳が北方四島の属する北海道に初めて降り立つ歴史的舞台となる。しかし、日本は議長国であることから、北方領土問題は日露2国間の懸案として、文書にも一切触れないことにした。日本は5月に発足したメドベージェフ露政権に対し、領土問題で国際的圧力をかける好機をみすみす放棄することになった。(高木桂一)


今回の決定について政府筋は、「特定2国間の領土問題はそもそも、主要8カ国(G8)が一堂に会する全体会議の議題になじまない。日本から提起することもなければ、他のG8首脳が持ち出すこともない」と説明している。

福田首相は就任以来、北方領土問題解決への意欲を表明してきたが、外務省筋によると、サミット全体会議で領土問題を取り上げない方針には、首相の意向が反映されているという。

首相は、平成17年5月に出版した共著『一国は一人を以って興り、一人を以って亡ぶ』(KKベストセラーズ)では、「(ロシアとの)領土問題は、2国間で話し合って解決するしかない。他の国が関与することはないし、他の国の協力を得ることでもない」と説明していた。

サミットの(全体会議の)議題にしたって、どうせロシアは北方領土を返還するはずがないのですから、別に福田が議題にしないというのであれば、そのこと自体を厳しく批判しようとまでは思いません。

“国際社会が…”などという人もいるのでしょうけれども、欧州議会が決議しても返還しないのですから、“国際社会が…”というのもちょっと違うのではないかと思います。

小生が福田に不満を感じるのは、北方領土問題をサミットの議題にしないことではありません。議題にしない代わりに、どうやって北方領土を取り戻すつもりなのか、その策が見えてこないことです。

もちろん、外交交渉には秘密がつきものですから、オープンにできない事情がたくさんあるのでしょうけれども(だから拉致問題も含めて公開されている報道のみに基づいて福田外交を罵倒するだけならば何の意味もないと考えています)、福田外交の方向性がまったく見えてこないのです。

否、方向性が見えてこないというよりも、あたかも他人事のように振る舞っているように見えるのですが、福田はこの国の最高権力者であって、最も強大な権力を握っているのですから、福田が動かない限り、他の誰もこの国を動かしようがないのです。

なぜ福田はいつも他人事のような顔をしているのでしょうか?なぜか福田は外交でも内政でも常に他人事のように振る舞います。

福田の支持率は低迷していますが、その原因は福田の無気力でなんでも他人事の姿勢にあるのではないでしょうか。

小生はほとんどテレビを見ないので気付かなかったのですが、福田のあの無気力な顔が連日報道されていれば、誰だってこんな人に国を任せたくないと思いますよ。未だに4人に1人が支持しているのが不思議なくらいです。

福田の悪口ばかり言っていても意味がないので、北方領土を取り戻す策について少し考えてみたいです(といっても、これといった策がないのですが…)。

北方領土については、以前にも書いたとおり、4島だけの返還を要求しているのが間違いだと思います。

ロシアはそもそも交渉で解決しようとする気がないという見方もあるようですが、確かに表向きは石ころひとつ日本には渡さないといっているようですが、裏では2島返還で解決しようとしており、交渉で解決する余地はあるはずです。

しかしながら、外交交渉というのは、一方がすべてを勝ち取るということは基本的に難しいのであって、双方が譲歩するからこそ合意に至るものです。

そうであれば、4島のみの返還を要求するということは、交渉で解決しようとする限り、4島すべてが返還される可能性はほとんどありません。

4島すべての返還が目的であれば、日本共産党のように千島列島すべての返還を要求すべきですし、小生であれば樺太の返還も要求します。

こういうことを言うと、直ぐに国際法上の根拠がないなどと批判されてしまうのですが、小生に言わせれば、国際法上の根拠が…などと言っているのが間違いなのです。

国際法上の根拠などというのであれば、ロシアの北方領土侵略に国際法上の根拠がありますか?

韓国の竹島侵略に国際法上の根拠がありますか?

中国と台湾の尖閣諸島領有権の主張に国際法上の根拠がありますか?

いずれも国際法上の根拠なんてあったものではありません。

しかし、国際法上の根拠なんてなくても、あたかも自国が国際法上、正当であるかのように主張することから交渉が始まるのです。自国に有利なことは言えるだけ言って、そこから交渉(譲歩)が始まるのです。

言い換えれば、100%の結果が欲しいのであれば、国際法上の根拠がどうであろうと、まず200%、300%…と主張していかなければならないのです。

日本だけが妙に真面目になって、国際法上の根拠に厳格に従うことはないのです。

日本の北方領土交渉の誤りは、4島の返還しか要求しなかったことです。2島返還などという話しをするのはトンデモナイ間違いで
す。

今からでも遅くないので、千島列島すべてと樺太の返還を要求すべきです。そこから交渉しないと4島返還なんてあり得ないでしょう。

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2008年2月18日 (月)

中共包囲網を構築したい!

表立っては言わないけれど、誰もが中共を封じ込める必要があると考えているのではないでしょうか?

以下は、産経の記事を一部引用しました。

【グローバルインタビュー】「ロシアが恐れているのは中国だ」
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080217/erp0802171224001-n1.htm

英国の有力シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が世界情勢や各国の軍事力を分析した年次報告書「ミリタリー・バランス2008」を発表、その中で、ロシア海軍が過去1年間に太平洋艦隊の戦術潜水艦を8隻も増強していたことを明らかにした。IISSで紛争・防衛外交政策を担当する元英陸軍大佐のクリストファー・ラントン上級研究員は産経新聞と会見、「ロシアが恐れるのは米国ではない。中国だ」と、ロシアにとり中国が現実的脅威となった現状を冷徹に分析した。一問一答は次の通り。(ロンドン 木村正人)

 --ロシア海軍はなぜ太平洋艦隊を増強したか

 「ウラジオストクに本部を置く太平洋艦隊は潜在的にかなり強力だが、恐らく、ムルマンスクに拠点を置く北方艦隊や黒海艦隊、カスピ小艦隊に比べてあまり関心を払われていない。この状況はある程度変わりつつある。ロシアにとってアジア・太平洋地域の重要性は経済成長に伴ってゆっくりと増しているからだ。もちろん、米国の影響力をそぐ狙いもある。

 ロシア軍は極東に7万6000人の部隊と海、空軍を配備している。予備軍は巨大で150万人だ。戦略原子力潜水艦は4隻、戦術原潜は10隻。太平洋地域で潜水艦が持つ意味は非常に大きい。この地域の重要性は、豊富な石油・天然ガスが埋蔵されているサハリンと中国にある。誰も語ろうとはしないが、ロシアが太平洋地域で中国に脅威を感じているのは間違いない。ロシアにとって、太平洋地域での脅威は、米国でも北大西洋条約機構(NATO)でもない。中国の中央アジアへの進出も、ロシアの大きな関心事になっている」

 --国連安全保障理事会でロシアと中国は共同歩調を取ることが多い。しかもエネルギーの輸出国と輸入国という関係だ

  「ロシアと中国の連携は友情や信頼から生じているものではない。双方にその必要があるからだ。安保理では、それぞれ自国への内政干渉にハネ返ってくることを警戒して動いている。エネルギーに注目すれば、中国はロシア頼みにならないよう供給源の多様化を進めている。昨年、中国はトルクメニスタンから天然ガスの供給を受ける契約を結ぼうとしたが、ロシアは妨害を試みた。中露は実用的な関係だが、中国の方が優勢で、ロシアを不安がらせている」

国家間に友情や信頼などというものを期待する方が間違っているのであって、ロシアも中国もその点は心得ているはずです。ロシアも中国もアメリカの一極支配が気に入らないから、必要に応じて協力しているだけでしょう。ロシアも中国も世界で特に信用の置けない国なのであって、そんな両国が信頼しあってやっているはずがないのです。

それはともかく、ロシアが最も脅威に感じているのは、アメリカでもNATOでもなく中国だというのは、何となくわかっていたこととはいえ、やはり要注目です。

日本では中露は一体のように考える人もいるようですが、ロシアは長い国境で中国と接しており、中国はシベリアは中国のものと公言して憚らないのですから、脅威に感じていても不思議ではありません(一応、国境線については確定したようですが、そんなものはいつ引っくり返されるかわかりません。そもそも中華的発想では国境などというものはないはずです)。

そうなれば日本がやるべきことは、中露の相互不信を増幅、拡大するための工作活動しょう。これによって、中露がともに滅びればそれもよし、果てしない軍拡によって経済が破綻すればそれもよしと考えています。

また、中露の対立が決定的になれば、ロシアも日本を利用して中国を牽制することも考えられます。

ロシアのような信用の置けない国に協力するのは気が進みませんが、ロシアにとって日本の外交的価値が高まるのであれば、これを上手く利用して北方領土の返還を実現する可能性も出てくるのではないでしょうか。

少なくとも、今のように何のあてもなく、ただ返せ、返せと言っているだけよりも、日本がロシアの対中牽制に協力する見返りに北方領土を返還しろと言う方が、実現可能性は少しは高いでしょう。

それに、中共を脅威と感じているのは、ロシアだけでなく、アメリカもEUもインドも同じはずです。米民主党は伝統的に親中反日と言われていますが、いくらなんでもこの状況で中共を脅威と認識していないとは思えません。

世界中が中共を脅威と感じている今こそ、日本が外交的に動くチャンスではないかと思います。北方領土もそうですし、核武装を含む自主防衛力の整備にしてもそうです。中共の膨張は日本にとっても危機ではありますが、危機をチャンスに変えるような発想の転換が必要ではないかと考えています。

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2007年8月 9日 (木)

ソ連による日本侵略の日に思うこと

8月9日はソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して日本侵略を開始した日です。

日本がポツダム宣言を受諾した後も、ソ連は侵略をやめることはなく、南樺太と千島列島を侵略してしまいました。

さらに、ソ連は、捕虜や民間人など65万人をシベリアなどに連行して強制労働に従事させました。

過酷な強制労働の結果、6万人もの人が命を落としたとされていますが、実際にはもっと多くの人が殺されているようです。

小生には、昔から疑問に思っていたことがあるのですが、それは、なぜ日本は共産化を免れたのかということです。

今では絶滅したようですが、昔は進歩的文化人なる人たちがいて、ソ連や中共、北朝鮮を礼賛していました。

大東亜戦争を賛美していた朝日新聞も、いつの間にか親ソ連、親中共のプロパガンダ垂れ流し新聞になっていました。

知識人(?)やメディアが真っ赤に染まって共産主義を礼賛していたのですから、日本にも左翼政権が誕生してもおかしくはなかったはずですが、55年体制においては、自民党が一度も下野することのないまま、ソ連は崩壊し、冷戦は終わってしまいました。

なぜ、日本は共産化しなかったのでしょうか?

これは、やはりソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄して日本を侵略しただけでなく、シベリア抑留によって多くの日本人を殺したことが原因ではないでしょうか。

世の中のことがわかっていない若造の学生運動はともかく、多くの日本人は、ソ連というのがいかに卑怯で信用できないのか知っていましたし、何よりもソ連を憎んでいたはずです。

ですから、進歩的文化人だか何だか知りませんが、戦争は資本主義の矛盾が生み出すとか、共産主義は侵略戦争はしないなどと言ってみても、実際にソ連は日本を侵略しているのですから、少しでも思考能力があれば、そのような妄言を信じたりはしませんし、マスコミが共産主義社会を来たるべき理想社会であるかのごとく賛美しても、シベリア抑留のような奴隷労働を強いる社会が理想社会ではないことは、普通の日本人は実感として理解していたのです。

こう考えてみると、戦後の日本を共産化という危機から救ったのは、ソ連による侵略の犠牲になられた方々、特にシベリアに抑留された方々の尊い犠牲だったのではないでしょうか。

8月9日は、ソ連による侵略の犠牲になられたすべての方々に感謝するとともに、亡くなられた方々の冥福を祈る日にしたいものです。

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2007年7月 3日 (火)

ソ連の侵略に大人しい日本

■あまりにも情けない久間発言
久間防衛相の原爆しょうがない発言は、朝日や野党が騒いでいるの気に入りませんが、やはりこの発言自体は大問題ですし、発言自体もさることながら、選挙前に“失言”を待ち望んでいたマスゴミの格好の餌食になってしまったという意味でも大失態です。

それにしても、防衛相であるにもかかわらず、原爆を落とされて“しょうがない”とは一体どういうことなのでしょう。

たしか評論家の小室直樹氏は、原爆よりも凄い兵器を開発してアメリカを攻撃してやるために京都大学に進学したそうですが、それと比較して久間防衛相はいかにも情けない。

いつから日本はこんなヘタレ国家になったのでしょう(別にアメリカを攻撃しろと言っているのではないですよ。心構えの問題です)。

■なぜかソ連の侵略に大人しい日本の不思議
久間発言に対する批判は、この失言が嬉しくて嬉しくて仕方がない朝日新聞に任せるとして、久間防衛相がソ連の北海道侵略についてせっかく言及してくれたので、今回はソ連・ロシアと北方領土問題について考えてみたいと思います。

小生が不思議に思うのは、日ソ中立条約を一方的に破棄して日本を侵略したソ連・ロシアを批判する声が日本では不思議なほど小さいのですね。

小生は、いつも侵略という言葉を使っていますが、侵略とすら言わない場合が通常で、不法占拠だとか占領などとお茶を濁しています。

しかし、明治以降、日本の脅威はロシア・ソ連だったのであり、日本が半島・大陸に進出していったのもロシア・ソ連の南下を防ぐためだったのであり、ロシア・ソ連の侵略的体質を曖昧にしたまま歴史を論じても意味がないでしょう。

なぜ日本はソ連の侵略に大人しかったのでしょうか。

小生が無い知恵を振り絞って考えたところでは、やはり左翼イデオロギーと矛盾してしまうからということになります。

つまり、左翼イデオロギーによると、(侵略)戦争というのは資本主義の矛盾が原因であるから、戦争をなくすためには資本主義を打倒しなければならないとしていたわけですから、ソ連が侵略者だったらマズイわけで、ましてやソ連が北海道を侵略する意図なんてことが広く知れ渡ってしまえば、彼らの運動にも支障が生じてしまいます。

だから、左翼な人たちはソ連の侵略についてはなんか歯切れの悪いことを言って、誤魔化そうとしているのでしょう(ただし、日本共産党はまた別です)。

そして、ロシアの侵略的体質について触れると、じゃあソ連はどうなの?となるので、ロシアについてもトーンダウンしてしまうのでしょうね。

■北方領土問題~四島返還論はナンセンスですよ!
原爆投下とは無関係に北海道侵略の危機を免れた日本ですが、北方領土は侵略されたままであり、未だに日本に返還される見込みはありません。

北方領土については、二島先行返還論から三島返還論、四島返還論などがあるようですが、そんなことで北方領土が返還されるとはとても思えません。

かなり前の話ですが、小生は千島列島全島と樺太すべてをロシアに要求すべきだと知人に言ったことがあるのですが、一笑に付されました。

でも、小生の考えはそれほどおかしいのでしょうか?

ソ連は、日ソ中立条約を一方的に破棄して侵略したのですし、サンフランシスコ講和条約を締結していないのですから、千島列島すべてと南樺太を返還しろと主張する方が、日本政府の四島返還論よりもよっぽど筋が通っているのではないでしょうか。

北樺太まで要求するのはなぜかというのは、ソ連は日ソ中立条約に違反して日本を侵略し、シベリア抑留=強制連行&奴隷労働という犯罪行為をやったのですから、その賠償を請求するのです。

でも、ロシアがそんな要求に応じるはずがないでしょ!と批判される方も多いのではないかと思います。それは、そうです。ロシアが応じるはずがありません。

それではなぜそんなことを言うのかといえば、四島返還論では四島が“平和的に”返還される可能性は皆無に等しいからです。

考えてみればわかることですが、四島返還を要求する日本がロシアと領土問題を平和的に交渉で解決するというのであれば、お互いに妥協が必要ですから、四島のうちどれだけを日本に返還するのかという話し合いにならざるを得ないのです。

四島すべてを日本に返還してしまえば、それはロシアの外交的大敗北を意味します。相手の要求を全面的に受け入れたことになるのですから。

だから話し合いで解決するということになれば、三島返還論とか面積二等分論などというのを主張する人が出てくるのでしょう。

日本政府が四島返還論を主張している以上、話し合いで解決するためには二島で我慢するのか、三島なのか、面積で二等分なのか…という話にならざるを得ないのです。

そこで、千島列島全島と樺太すべてと主張すればどうなるのでしょうか。

この場合には、ロシアが四島を返還したとしても、日本の要求の半分にも満たない領土を返還したに過ぎないことになるのですから、ロシアの国内的にもまだ説明がつきます。話し合いで四島が返還される可能性も少しは出てくるのではないでしょうか。

話し合いで解決するということは、双方が妥協しなければならないということです。そうであれば、まず最初に屁理屈でもいいから最大限の要求をし、そこから少しずつ譲歩していくというのが基本でしょう。こんな基本的なことを忘れて領土交渉なんかしてたら、いつまで経っても北方領土問題なんて解決しません。

ちなみに、既成政党の中で、北方領土問題について小生の考え方に一番近いことを言っているのが、なんと日本共産党であり、千島列島全島の返還を要求しています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-02-08/02_02.html

自民党は曲がりなりにも保守政党のくせに、共産党より後退した主張をしているようではイケマセン。

ちなみに、維新政党・新風も千島列島全島の返還を要求しています。

http://seisaku.sblo.jp/category/215076-1.html

~~~引用開始~~~

〈領土問題〉

北方領土(全千島列島)・竹島・尖閣諸島は、歴史的事実として我が国固有の領土であることは明白であり、ロシア・韓国・中国・台湾の領有権主張は断固排さねばならない。

~~~引用終了~~~

やはり新風は筋が通っています。

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