麻生・小泉対決?+拉致問題
福田辞任表明は久しぶりに嬉しいニュースでしたが、後任はすんなりと麻生氏には決まらないようです。
「非麻生」擁立が本格化 自民総裁選22日投開票
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080902NTE2INK1202092008.html
自民党内で2日、辞任表明した福田康夫首相の後継選びが本格化した。麻生太郎幹事長は総裁選への事実上の出馬表明をし、各派に支援を要請。一方、麻生氏らの積極財政路線と一線を画す勢力は小池百合子元防衛相らを念頭に対抗馬擁立の動きを強めている。22日投開票に向け、麻生氏と「非麻生」の複数候補が争う構図になる可能性が大きい。
臨時国会召集は24日の方向で調整している。自民、公明両党の幹事長らは2日、国会内で会談し、(1)首相指名選挙に先立ち改めて連立協議をする(2)インド洋での給油活動を延長する法案や消費者庁設置法案の扱いに関する与党協議を総裁選期間中も実施する――などで合意した。
自民党は同日、総裁選挙管理委員会(臼井日出男委員長)を開き、総裁選について「10日告示―22日投開票」の日程を決めた。大島理森国会対策委員長は2日、野党に12日に予定していた臨時国会召集の延期を伝えた。政府・与党は召集日に衆参両院での首相指名選挙と組閣を終えたい考えだ。 (02日 23:32)
小池百合子氏の擁立を画策しているのは、小泉元首相のグループでしょう。
麻生氏は、基礎的財政収支の黒字化を先送りし、景気対策を重視することを表明していますから、狂信的財政再建論者の小泉元首相のグループとしては、できれば麻生氏は避けたい。
しかし、小泉再登板論もなかなか難しく、他に国民に人気があり、選挙で勝てそうな人もいないので、女性であるというだけの理由で小池百合子擁立論が浮上したのでしょう。
おそらく、小池百合子首相であれば自民党は次の選挙に勝つことでしょう。
まず、日本発の女性首相ということで女性票が自民党に集まるでしょうし、女性が首相ということは、マスコミも安倍首相のときのような執拗なバッシングはしにくい(それではイジメのような印象を与えてしまう)。
しかし、それは一回だけ自民党政権を延命させることができるというだけであって、そこで自民党はオシマイになってしまうのではないでしょうか。
というのも、小池百合子首相では、国民の生活を無視して財政再建路線を突き進み、今度こそ国民から完全に見放されてしまいかねないからです。
やはり、麻生氏が首相になって、基礎的財政収支の黒字化を先送りし、しっかりと景気対策を実行して国民の生活を守り、国民からの信頼を取り戻す以外に、自民党が立ち直る道はないはずです。
どう考えても、財政再建なんて経済がよくならなければ実現できないはずなのに、なぜここまで財政再建に固執するのか理解できませんが、より理解に苦しむのがネットの保守派の間でも財政再建論者=緊縮財政論者が多いことです。
おそらくは、経済のことはよくわからないけど、小泉元首相が言っていたことだから、緊縮財政による財政再建路線を支持しているのでしょう。
そして、ネットの保守派が小泉元首相に好意的なのは、拉致被害者を奪還し、中国の反対を押し切って靖国神社に参拝したからでしょう。
逆に言えば、この二つが崩れれば、小泉元首相に対する好意的な評価も消えてしまい、財政再建路線への支持も失われてしまうかもしれませんね。
だとすれば、小泉元首相が拉致問題にどのように取り組んでいたのかについても書かざるを得ないですね。
小生も、曲がりなりにも、拉致被害者を連れ戻し、中国の反対にもかかわらず靖国神社に参拝したことは評価しますが、“曲がりなりにも”という評価しかできません。
靖国参拝については近いうちにまた書きますが、拉致問題についても、小泉元首相のやっていた、あるいはやろうとしていたことは、実は評価することはできないのではないかと考えています。
それどころか、拉致被害者を切り捨てて日朝国交正常化を実現しようとしていたのではないかと、以前からずっと疑っています。
まず、2002年に拉致被害者が帰国したときですが、これは“一時帰国”であって、拉致被害者を北朝鮮に戻すはずだったのですが、安倍元首相らが反対したので、北朝鮮には戻さず、日本に住み続けることができるようになったのです。
それでは、小泉元首相はどうしたかったのか?
当時の北朝鮮外交は官邸主導(田中均主導)で行われていたのですから、小泉元首相ももちろん拉致被害者を北朝鮮に戻そうと考えていたはずです。
次に、曽我ひとみさんがジェンキンスさんとジャカルタで会ったときのことですが、当初は北京で会うことに(勝手に)されていて、杉浦正健が“曽我さんも了承している”というような嘘をつきました。
しかし、曽我さんは、北京は嫌だと語り、中山恭子さんが尽力されたこともあって、北京ではなく、ジャカルタで会うことになりました。
このときは、小泉元首相はどうしたかったのか?
もちろん、北京で再開させたかったのでしょう。
それでは、小泉元首相は、せっかく日本に戻ってきた拉致被害者をなぜ北朝鮮に戻そうとし、なぜ曽我さんとジェンキンスさんを北京で再開させようとしたのでしょうか?
それは、拉致問題を棚上げして日朝国交正常化を実現するためでしょう。
もしも、拉致被害者が“一時”帰国して北朝鮮に戻ったら、どうなっていたでしょうか?
おそらくは、全員が、“今は北朝鮮で幸せに暮らしています!”などと言わせれてしまい、本人が北朝鮮で幸せに暮らしていると言っているのに、日本に連れ戻すことはできませんから、そこで拉致問題は解決したことにされてしまいます。
もしも、曽我さんとジェンキンスさんが北京で再開していたら、どうなっていたでしょうか?
中国のような人権侵害国家は、拉致問題には関心がなく、この問題に関しては北朝鮮の味方です。北朝鮮が様々な工作活動を行うのに便宜を供与してくれるでしょう。
そうした北朝鮮に有利な環境で再開しても、どうせどこにでも盗聴器が仕掛けてあるのですから、ジェンキンスさんは本心を言うことなどできません。
そして、北朝鮮の命令どおりにジェンキンスさんが、“北朝鮮に戻って親子4人で仲良く暮らそう”みたいに言わされたら、曽我さんだって北朝鮮に行ってしまったかもしれません。
北朝鮮に連れ戻された曽我さんが、“今は北朝鮮で親子4人、幸せに暮らしています!”などと北朝鮮に言わされたら、もちろんその時点で拉致問題は解決したことにされてしまいます。
つまり、2002年の拉致被害者の“一時”帰国も、曽我さんとジェンキンスさんの“北京での”再開工作も、拉致問題を棚上げするための罠だったのではないでしょうか?
もちろん、こんなことは首相であった小泉氏の指示、少なくとも黙認がなければできなかったはずです。
小生は、曲がりなりにも拉致被害者が日本に帰国できたのは小泉元首相の功績ではあると考えています。
しかし、小泉元首相は本心では拉致被害者を犠牲にしてもかまわないと考えていたとしか思えません。
こういう人物を信用することができるのでしょうか?
普段、拉致問題を声高に主張するくせに、小泉元首相を絶賛するというのは、小生にはちょっと理解しがたいですね。
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