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2007年6月21日 (木)

慰安婦決議と特アとアメリカ

おかげさまで、慰安婦決議案が採択されたら、中韓を制裁すべきであるという小生の意見は、ある程度支持していただけたようです。

アメリカが決議を採択したのに、中韓に制裁だなんて、まるで参議院が法案を否決したら衆議院が解散されたみたいな話ですが、そもそも今回の慰安婦決議という茶番劇は、特アの脚本・演出によるものであり、さしたる歴史認識もないアメリカの政治屋が舞台の上で踊らされているだけなのですから、裏で糸を引いている特アを叩くのが筋であると考えます。

とは言っても、今回の慰安婦決議問題の影響で、ますますアメリカが嫌いになった日本人も多いことでしょうから、日本はアメリカとどのように付き合うべきなのかをあらためて考えてみることにしました。

■親米保守の誤り
保守派には親米保守と反米(真正)保守というのがあるそうです。そのような分類自体、意味のないことのように思えますが、親米保守の代表格には、例えば岡崎久彦氏がいます。

岡崎氏は、下記のサイトのように、ひたすらアングロサクソンと仲良くすべきであると主張しています。

http://www.okazaki-inst.jp/?p=98 

確かに、米英などのアングロサクソン帝国と仲良くすることは、日本にとって利益もあることでしょう。しかし、親米保守には大きな疑問があります。

例えば、岡崎氏は以下のように言っています。

現在の平和と繁栄と維持するためには、日米同盟を強固にしていかなければいけない。日米同盟に反対する連中がときどき使う理屈というのは、「アメリカはそんなにあてになるのか。いつ日本を見捨てて中国と結ぶか分からない、信用するのは危険だ」と言う。かなりまともな質問だと思うが、それならば、日本の採るべき政策は明らかで、見捨てられないようにするしかない。

しかしながら、岡崎氏の主張が成り立つのは、日本とアメリカの利害(国益)が一致する場合だけでしょう。

日本とアメリカの国益が一致しない場合にはどうするのでしょうか?

その場合には、立場の弱い日本がすべてを譲歩せざるを得なくなるでしょう。岡崎氏が売国と批判される理由はそこにあります。

アメリカに限らず、どこの国だって日本と常に国益が一致するはずがありません。むしろ、利害が一致しないからこそ、別々の国になっているのではないでしょうか。

そうであるならば、アメリカとひたすら仲良くすることだけを考える親米保守が間違いであることは明らかです。

■反米保守の誤り
これに対して、反米保守というのがあるようですが、どうも小生には支持できません。

アメリカに多少というか、多々というか、気に入らない点があるのは承知していますが、だからといって日本が反米国になる必要があるのでしょうか?

例えば、安保を解消し、自主防衛力を整備して、核武装すべきだと主張する人がいます。

日本は中共とロシアという核大国と対峙しているのですから、核に対抗できる兵器は核しかないのですから、日本も核武装すべきです。

しかし、反米になった日本の核武装にはアメリカも絶対に反対するでしょうし、反米国家・日本が核開発をすれば、中共が核を撃ってでも日本の核開発を阻止するでしょうし、その時にはもちろんアメリカは助けてくれません。むしろ、米中が協力して日本の核武装を阻止するでしょう。日本に勝ち目があるはずがない。

ですから、反米保守派の主張というのは、現実にはあり得ない夢物語のような気がします。

■日本の真の敵はアメリカではなく中共
小生の意見では、日本の真の敵は中共です。

いくら胡錦濤が日中友好を“演出”しようとも、中共が真の敵であることに変わりはありません。歪な経済発展と環境破壊によって中共政権が崩壊するかもしれないので、日本の援助を期待しているだけであって、中共が本質的に反日的であることに変わりはありません。

今回の慰安婦決議案にしても、中共や北朝鮮が暗躍しているのですが、その狙いが日米離反であることは昨日も書いたとおりです。

日米が離反すれば、中共の台湾侵略も容易となり、日本のシーレーンは中共が支配することになり、日本は中共の事実上の属国に転落することでしょう。

ですから、核保有国である中共に単独で対抗できない今の日本が反米などやっている場合ではないことは明らかです。

反米で傷ついた自尊心を癒してみたところで、その結果が中共の属国では、笑い話にもなりません。

今の日本は反米をやるべきではないというのが小生の意見です。米中二正面作戦では、今度こそ国を失うことになるでしょう。

■アメリカとはどのように付き合うべきか?
親米保守も反米保守も支持できないとなれば、日本はアメリカとどのように付き合うべきでしょうか?

小生の意見は、当面は日米安保を機軸にイギリス、オーストラリア、インドとの軍事協力を進め、その中で自主防衛力を着実に整備していく。

そして、日本の核武装についてアメリカと直ちに対話を開始し、アメリカが日本の核武装を支持すればベストですが、少なくとも黙認させなければなりません。

アメリカが日本の核武装を認めるはずがないという人もいますが、最近では日本の核武装に理解を示す人も増えてきているようです。

中共の軍事的台頭によって、日本の核武装がアメリカの外交・安全保障にとってプラスになるからでしょう。

ですから、日本が核武装するためには、日本の核武装がアメリカにとってもプラスであることを説得できるかにかかっています。その意味でも、反米保守というのは誤りでしょうね。

このようにして、日本が核武装に成功すれば、日本は自主防衛能力というか、対中防衛能力を保有することに成功したことになります。

ところで、以前にも書いたと思いますが、自主防衛能力を保有するということは、自主外交能力を保有するという意味でもあります。

つまり、自主防衛能力のない今の日本には、アメリカの外交・安全保障政策に真っ向から反対することはできません。そんなことをしてみても、クリントンみたいな破廉恥大統領から、「日本を守っているのはアメリカだということを忘れるな!」などと凄まれたら、それまでです。

イラク戦争の時だって、誰も本気で大量破壊兵器があるなんて思っていなかったでしょうけれども、アメリカに反対するという選択肢は最初から日本にはなかったのです。

親分たるアメリカから、「アフガンをやるぞ!」と言われたら、子分たる日本は手助けをするしかなかったのですし、親分が「今度はイラクだ!」といえば、子分はパシリのようについていくしかなかったのです。

ところが、“親米”路線を推し進めることによって、日本が核武装に成功し、自主防衛能力を保有することに成功すれば、アメリカに対しても(ある程度)自主外交を展開することが可能となるのですし、アメリカが日本を見捨てたとしても、中共の属国に転落せずにすむのです。自主防衛能力がどれほど大切なのか、考えてみれば直ぐに理解できますね。

こういう話をすると、「親米保守の仮面をかぶった反米保守なのね」と言われたりしますが、日本が核大国・中共の脅威から自国を守るために何をすべきかという点が最も重要なのであって、親米保守でも反米保守でもなく、強いて言えば親日保守といったところでしょうか。

それはともかく、アメリカに反対されないように慎重に配慮しながら、核武装を含めた自主防衛能力の整備・強化を図るというのが、小生の意見です。

■中共は生かさず殺さずがちょうど良いのではないか?
アメリカとの関係を考えるということは、実は中国との関係を考えるということでもあるので、中国のこともあわせて考えてみます。

ブッシュ現大統領は、日本ではあまり人気がないようですが、ブッシュ大統領ほど親日的な大統領というのも珍しいでしょう。なぜ、ブッシュ大統領は親日的なのでしょうか?

少し話がそれますが、ソ連が崩壊したとき、アメリカは日本とドイツをアメリカの潜在的な敵国に定めました。パパブッシュの時代の話です。

そして、次のクリントンという破廉恥な大統領は、徹底した侮日政策を実行し、日本弱体化を強力に推進しました。

アメリカの脅威になりそうな国は徹底的に叩くというのがアメリカの外交政策の基本です。
ところが、日本を叩きまくっているうちに、中共が急速に発展すると、アメリカの脅威は日本ではなく、中共になりました。

だから、ブッシュ大統領はアジアにおけるアメリカのパートナーに日本を指名し、日米が協力して中共を封じ込めることを考えるようになったのです。

つまり、ブッシュ政権が親日的なのは、別にブッシュさんが個人的に日本が好きなわけではなくて、中共を叩くために日本を利用するのが、アメリカにとって利益になるからです。

このことがわかると、日本が実行すべき対中政策も見えてきます。

小生の意見では、中共は生かさず殺さずというのが日本にとってのベストです。つまり、アメリカ単独で中共の脅威を封じ込めるのは困難であるが、日本と協力すれば十分に封じ込められるという状態にしておけば、良好な日米関係を維持できるのです。

これが、中共を叩きすぎて必要以上に弱体化すれば、アメリカは今度は日本の経済力の方が脅威であると判断し、日本を叩き始めるでしょう。

逆に、中共の力が強くなりすぎれば、最終的にはアメリカは日本を見捨ててアジアから引き上げてしまうでしょう。

その場合に備えて日本は核武装を含めた自主防衛能力を整備しなければならないのですが、日本は単独で中共に対抗しなければならなくなり、中共と軍拡競争をしなければならなくなります。中共との軍拡競争は、日本経済にとってもマイナスでしょう。できれば、このような事態は避けたいものです。

ですから、中共は、強くなりすぎても、弱くなりすぎてもいけないのであり、日米に“そこそこ”脅威をもたらすように上手くコントロールするのがベストだと考えています。

ちなみに、韓国は緩衝地帯としての意味しかないでしょうから、南北そろって弱体化してかまわないはずです。慰安婦決議が米下院で採択されたら、まずは韓国を制裁すべきでしょう。こんな反日国家に遠慮なんかする必要はまったくありません。

韓国が痛い目にあえば、中国も反日工作の愚かさに気付くでしょうし、気付かないのであれば、中国にも痛い目にあわせてやればいいのです。

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コメント

なるほどです。今回のような話の見方はしたことがありませんでした。半島をギャフンと言わせるのも核の了解を取り付けるのも結局は日本が行動する「勇気」を持つ、それだけですね。

投稿: fuyuneko | 2007年6月21日 (木) 午前 08時13分

fuyunekoさん
おはようございます。コメント、どうもありがとうございます。
日本はアメリカと中共というやっかいな国と上手く折り合いをつけて生きていかなければならないので、舵取りが難しいです。
日本の自主性・自立性は、どこまで自主防衛能力を備えることができるのかにかかっているます。
とりあえずは、親米国家のフリをして、アメリカに叩かれないように注意しながら自主防衛能力を整備すべきではないかと考えています。

投稿: saratoma | 2007年6月21日 (木) 午前 08時58分

云われる様に「南京」70周年を、オリンピック年、如何に世界の目を中国共産党の「独裁」を隠すか、これ一点に絞るのかが課題として日本を俎上に上げたものでしょう。
時間も許しません、日本は自分の足で立つ、そして何かが有れば一撃反応できる体制を作って置く事を早急にやらねば成りません。
憲法9条、二項の削除そしてミサイルで対応する
加えて核持ち込みの容認、アメリカの巻き込み。
大同盟国?アメリカさんは逃げて行きたいと考えても逃がしてはいけません、国債売っても?責任は取らす事。
矢張り「堂々」と持論を戦わす事ですね、日本式では通用しません。いつも言う「気力」今、必要としています。

投稿: 爺 | 2007年6月21日 (木) 午後 03時23分

はじめまして。
なかなか興味深い米国・中国関係論を読ませてもらいました。
特に対米関係は、極論はまずいですよね。

ところで、定期訪問サイトの中に「極右評論極右評論」というのがありますが、これは一体…。ミスのように思いました。

投稿: 北之茂良助 | 2007年6月21日 (木) 午後 08時39分

我国が大東亜戦争を決意した背景が現実問題として理解できるような状況になった。
米国の一部勢力(民主党)の自国の罪を隠蔽し、我国を属国化しようとする国家戦略と反日だけが国是という国家の態をなしていない中韓の米国における工作活動がずばりマッチした展開になった。金のために中韓のプロパガンダにのったホンダ議員とあまりにも歴史に無知な下院議員達の軽挙妄動は歴史にその汚名を永くとどめるであろう。
我国は、これでもかとわが国を貶める策謀に簡単に引っかかっては、大東亜戦争の二の舞になろう。
ここは、徹底的に事実を強力な武器として論戦で戦わねばならない。
彼らは、麻生外相の著書にもあるとおり、とてつもない日本の実力を侮っていたとしか思えない。
もっとも、この相手は米国であって中韓などでは絶対ありえない。
中韓に対しては、我国が経済技術制裁を行えば、風前の灯である。駄々をこねていた子供の尻を引っぱたくだけのことである。

投稿: 諦観 | 2007年6月21日 (木) 午後 08時53分

爺さん
コメント、どうもありがとうございます。
映画「南京」関連の記事を書きましたので、よろしければご一読ください。
中共は生かさず殺さずで、アメリカに対抗するゴロツキ国家として利用するのがベストだと思います。
アメリカがアジアから出て行くのであれば、日本に核を置いていくべきでしょう。
それはともかく、今はアメリカと上手く付き合って核武装を実現することに全力を尽くすべきだと考えています。

投稿: saratoma | 2007年6月22日 (金) 午前 02時33分

北之茂良助さん
コメント、どうもありがとうございます。
なんだかんだ言っても、アメリカと上手く付き合っていかなければならないとは考えています。
瀬戸先生のブログですが、リンクの設定の際にURLを貼り付けると、自動的にこのように表示されます。「極右評論」を訪問していただくと、ブラウザの左上にも「極右評論極右評論」と表示されます。小生の誤記ではありませんので、ご了承ください。

投稿: saratoma | 2007年6月22日 (金) 午前 02時41分

諦観さん
コメント、どうもありがとうございます。
ご指摘のとおり、大東亜戦争前の状況に似ているかもしれません。大東亜戦争のときは、親中反日のFルーズベルトが大統領でしたが、ヒラリーが大統領になれば、ますますあの時と同じような状況になってきます。
アメリカに頼らない国づくりのために、アメリカに頼るフリをするというのも、国家戦略として検討すべきだと考えています。

投稿: saratoma | 2007年6月22日 (金) 午前 02時45分

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